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「アニュアルレポート 2011」 CSRレポート | CSR | ワコールホールディングス

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OUT

(2)

CONTENTS

OVERVIEW 2

DIRECTION 4

PERFORMANCE 6

マネジメント・メッセージ 8 A SUSTAINABLE WACOAL 20

ワコールのソーシャルビジネス 30 コーポレート・ガバナンス 32 取締役及び監査役 36 財務セクション 37

会社概要 46

投資家情報 47

大株主

ザ バンク オブ ニューヨーク メロン アズ デポジタリー バンク  フォー デポジタリー レシート ホルダーズ

株式会社三菱東京 銀行

明治安田生命保険相互会社 野口美佳

日本生命保険相互会社 株式会社京都銀行 第一生命保険株式会社 株式会社滋賀銀行

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 信託口

三菱 信託銀行株式会社 

ザ バンク オブ ニューヨークメロン アズ デポジタリー バンク フォー デポジタリーレシート ホルダーズは、当 社 米国預託証券 の預託銀行である、ザ バンク オブ ニューヨーク メロン証券株式会社が株主名義人 名をヒーロー・アンド・カンパニーから変更したものです。

発行済株式総数: 株

社外流通株式数: 株

単元の株式数 株

株主名簿管理人 〒

東京都千代田区丸の内

三菱 信託銀行株式会社

米国預託証券 :

比率: 普通株式

取引所: シンボル:

預託代理人

フリーダイヤル 米国内 :

株主数 名

将来予測表記に関する特記 当アニュアルレポートの記載内容のうち、業績予測は、現在入手可能な情報に基づいた将来予測表記です。これらの将来予測表記には、既知、未知のリスク や仮定などが含まれており、それらの可変要因やその他のリスク要因によって、実際の成果や業績などが、記載の予測とは大きく異なる可能性があります。

千株 円

(3)

日本の女性用インナーウェア市場の発展に貢献してきました。

現在ワコールグループは、持株会社体制のもと国内外に連結子会社

47

社、

関連会社

9

社を擁し、日本国内で強固な事業基盤を築く一方、

欧米やアジアなどにおいて、グローバルに事業を展開しています。

このように、事業活動を通して、

「女性と共にある」ことが私たちの存在価値にも

つながることを強く認識し、

2001

年には「女性共感企業」を宣言しています。

ワコールグループは、自社の成長のみならず、社会との相互信頼を築きながら、

共に持続的な発展を目指していくことを経営理念として掲げています。

そのために、すべてのビジネスプロセスにおいて女性に共感し、

共感される会社でありたいという意志を表明したのが「女性共感企業」という言葉なのです。

本レポートでは、従来の株主・投資家の皆さまへ向けた業績および事業戦略のご報告に加え、

ワコールグループの

CSR

活動を報告したコミュニケーションレポートを統合し、

新たな形の統合レポートとして発行致します。私たちの企業としての成長の道筋を示した

経営戦略のみならず、社会との相互信頼づくりに向けた

(4)

OVERVIEW

OUR MISSION

ワコールの目標

世の女性に美しくなって貰う事によって 広く社会に寄与する事こそ

わが社の理想であり目標であります

OUR VISION

社是

わが社は相互信頼を基調とした格調の高い社風を確立し 一丸となって世界のワコールを目指し不断の前進を続けよう

OUR VALUES

経営の基本方針

1.

愛される商品を作ります

2.

時代の要求する新製品を開発します

3.

大いなる将来を考え正々堂々と営業します

4.

より良きワコールはより良き社員によって造られます

(5)

OUR PRODUCTS 主要製品

インナーウェア

(

主に婦人のファンデーション、ランジェリー、 ナイトウェア及びリトルインナー

)

、アウターウェア、スポーツ ウェア、その他の繊維製品及び関連製品の製造、卸売販売及 び一部製品の消費者への直接販売を主な事業としています。

70.2% ファンデーション・ ランジェリー

5.2% ナイトウェア

0.9% リトルインナー

10.5% アウターウェア・ スポーツウェア等

1.0% レッグニット

4.5%

その他の繊維製品及び 関連製品

7.7% その他

(6)

DIRECTION

 そしてこのコアコンピタンスの一つが、ワコールが長年培っ てきた「人間科学研究」です。「人間科学」の視点から、顧客が 求める価値を発見、創造し、提供してきました。

 私たちは、お客さま一人ひとりのニーズを的確にとらえ、顧客 価値として編集をして、お客さまが望む顧客接点

(

売場

)

を通じ てお届けすることによって、ライフスタイルからブランドを創り 上げてまいりました。

WACOAL GROUP ORGANIZATION

ワコールグループ組織図(概要)

株式会社ワコール

株式会社新栄ワコール(韓国)

株式会社ルシアン

株式会社ピーチ・ジョン

株式会社七彩

株式会社ハウスオブローゼ

株式会社ワコールキャリアサービス

ワコールサービス株式会社

ワコール流通株式会社

国内事業子会社・関連会社

海外事業子会社・関連会社

株式会社ワコールホールディングス

快適

健康 美

人間科学研究

(コアコンピタンス)

マインドフィット

(7)

WACOAL’S OVERSEAS OPERATIONS

海外事業展開

7.1%

ピーチ・ジョン事業

11.0% 専門・小売店 12.1%

ワコール事業(海外)

37.1% 量販店

5.5% アジア

13.9% その他

21.9% 通販・直販店

6.9% 欧米

中国・大連

製造・販売 販売のみ

製造のみ 2011年7月現在

イギリス フランス オランダ

韓国 台湾 フィリピン ベトナム インドネシア マレーシア

シンガポール タイ 香港 中国・広州 中国・北京

中国・上海

米国 カナダ

ドミニカ

66.9%

ワコール事業(国内)

30.0% 百貨店

87.6% 日本

2011年3月期 持ち株比率 売上高(百万円)

ワコールインターナショナル(米国) 100% ¥10,275

ワコール(中国)時装 100 5,182

香港ワコール 80 1,991

ワコールフランス 100 1,127

ワコールシンガポール 100 640

フィリピンワコール 67 376

新栄ワコール(韓国) 25 14,078

タイワコール 34 9,664

台湾ワコール 50 10,138

(8)

163.3 165.7 172.3 165.8 166.4 11 10 09 08 07 3.8 4.3 10.1 13.5 12.9 11 10 09 08 07 2.3 2.6% 5.9 8.2 7.7 78.4 77.6 77.4 69.2 68.8 11 10 09 08 07 48.0 46.8% 44.9 41.8 41.4 2.5 2.6 5.2 5.0 9.0 11 10 09 08 07

17.9 18.5円 36.8

35.1 63.2 売上高

十億円

営業利益/営業利益率 十億円/%

販売管理費

/売上高販売管理費率 十億円/%

当社株主に帰属する当期純利益 /1株当たり当社株主に帰属する 当期純利益

十億円/円

PERFORMANCE

税引前純利益 3,739 3,123 7,627 19.7%

当社株主に帰属する当期純利益 2,615 2,524 5,230 3.6%

ROA 1.2% 1.2% 2.3%

ROE 1.5% 1.5% 3.0%

営業活動によるキャッシュ・フロー ¥10,054 ¥9,449 ¥8,168 6.4% 投資活動によるキャッシュ・フロー (1,546) (2,698) (4,714) –42.7% 財務活動によるキャッシュ・フロー (4,899) (5,438) (7,448) –9.9%

円 増減率

普通株式1株当たり情報

当社株主に帰属する当期純利益 ¥ 18.53 ¥ 17.86 ¥ 36.75 3.4%

現金配当 20.00 20.00 25.00 ̶

(9)

1.5 ROE 1.5 3.0 2.6 4.8 1.2 ROA 1.2 2.3 2.1 3.7 11 10 09 08 07

171.6 167.0 165.9 185.1 193.3 11 10 09 08 07 76.8 77.5% 77.7 76.6 77.2 24.3 27.0 22.9 28.0 19.8 9.4 10.1 8.2 14.2 9.3 11 10 09 08 07 223.4

215.3

213.5 241.6 250.3 11 10 09 08 07

ROAROE

%

株主資本/株主資本比率 十億円/%

営業活動によるキャッシュ・フロー /現金及び現金同等物 十億円

総資産 十億円

総資産 215,345 223,387 213,486 –3.6% 株主資本 166,967 171,630 165,873 –2.7%

人 増減率

従業員数(連結)

ワコール事業(国内) 7,241 7,453 7,471 2.8% ワコール事業(海外) 6,974 6,277 6,206 11.1%

ピーチ・ジョン事業 422 467 463 9.6%

その他 1,346 1,417 336 5.0%

(10)

代表取締役社長

(11)

女性と共にあるワコールグループ

「世の女性に美しくなって貰う事によって広く社会に寄与する」

という創業の精神でもある経営理念のもと、私たちワコールは 愛される商品を作り、時代の要求する新製品を開発することで、

これまで企業価値の向上に努めてまいりました。

 また、美しさだけでなく、より快適に、より健康にという視点か らも女性美を追究するため、「ワコール人間科学研究所」では、

40

年以上の長きにわたり、女性のからだに関する基礎研究を続

けています。こうした他社にはない、ワコールグループならでは の取り組みがあるからこそ、「顧客にとって本物の価値とは何

か」を見極め、その時代にあった魅力ある商品を開発すること ができます。

 また、「女性共感企業」を掲げる当社ならではの活動も、「ワ コール人間科学研究所」は支えています。乳がん手術を受けら れた女性向けの「リマンマ事業」、セミオーダーの「デューブル

ベ事業」、高齢者向け商品の「グッドエイジ事業」など、社会的 課題を解決するために、ビジネスの手法を用いて取り組むソー シャル関連事業にも、その研究成果は生かされています。これ

からもワコールグループは、創業の精神を大切に、「女性と共に ある」企業として広く社会に貢献していきたいと考えています。

2011

3

月期の業績報告

当期

(2010

4

月̶

2011

3

)

のワコールグループの連結業

績は、売上高

1,657

26

百万円

(

前年同期比

1.5%

)

、営業利 益

42

55

百万円

(

11.7%

)

、当社株主に帰属する当期純利

26

15

百万円

(

3.6%

)

となりました。

 国内事業では、主力販売チャネルである百貨店、量販店と いった各業態が不振を続ける中、当社もその影響を受けるなど

厳しい経営環境にありました。しかしながら、当社グループは

2010

4

月にスタートした中期経営計画のもと、主力事業会社

である株式会社ワコールを中心に、収益力向上を図る構造改

革の推進と、中国を中心とする海外事業の積極的展開による成 長力強化に取り組みました。その結果、ワコール国内事業は、

構造改革の成果により利益面での改善が図られました。しかし ながら、株式会社ピーチ・ジョンにおいて無形固定資産に関わ る減損損失を計上するなど約

30

億円の営業損失を計上し、前

期に比較して営業増益を達成したものの、不本意な結果に終わ りました。

期間

2010

4

月̶

2013

3

グループの将来像

グループとして「世界のワコール」を目指す

数値目標(2013年3月期)

連結売上高

190,000

百万円以上 営業利益

8,000

百万円以上

3

カ年グループ方針

グループ各社が連携し、各社の強みを 発揮することにより、ワコールグループの 総合力を高める

グループ収益額を確保し、その拡大を図る

インナーウェア卸事業を中心とした構 造改革

国内・海外成長分野での拡大加速

グループとしての経営体制を強化する

中期経営計画の概要

3

年後に目標とするグループの姿

既存インナーウェア卸事業以外の売上・ 収益の柱ができている

海外事業

(

米国・中国他

)

が成長を支え ている

インナーウェア卸事業の構造改革が進 み、収益構造が改善している

グループ経営体制が整備強化されている

企 業として社 会 的 責 任を果 たしている

(12)

中期経営計画の進 状況

昨年

4

月にスタートした中期経営計画は

1

年目を終えました。残

念ながら当期業績から判断する限り、多くの克服すべき課題があ ります。しかしその一方で、確かな手ごたえを得られた成果もあ

ります。私としては残りの

2

年間で目の前にある課題を着実に乗 り越えながら、目指す目標を達成していきたいと考えています。

 ワコール国内事業では、前倒しで推進した構造改革の効果

や経費の適正なコントロールなどにより、計画を上回るペース で営業利益が回復しました。しかし売上については、人間科学 研究所のエイジングに関する研究成果発表に基づくプロモー

ション活動により、ブラジャーが好調に推移したものの、全体で は震災の影響もあり前期実績を下回りました。

 一方、ワコール海外事業では、売上は概ね好調に推移したも のの、営業利益は中国事業における先行投資費用の増加等に より、ほぼ前期並みの水準にとどまりました。今後、ワコール国

内事業では売上の回復に努め、海外事業では売上成長を持続 しつつ、利益創出を実現していくことが課題です。

 その他事業では、昨年完全子会社化したルシアンは収益構 造の改善が進んだものの、年金費用の計上など特殊要因の影 響もあり、目標としてきた営業黒字化を果たせませんでした。ま

た、当期の連結業績に大きなネガティブインパクトを与えたの がピーチ・ジョン事業です。売上が

10%

以上落ち込むと同時 に、

2

期連続で大きな営業損失を計上しました。今後の利益拡

大に当たっては、先ずはピーチ・ジョン事業の再建が最優先課 題になります。

中期経営計画の達成に向けた今後の施策と戦略

中期経営計画

2

年目を迎える今期

(2011

4

月̶

2012

3

)

については、先述の課題克服に向け、さまざまな取り組みのス ピードアップを図っています。卸売事業を中心とする国内ワコー ル事業の収益力強化については、主力の百貨店チャネルにお

ける事業効率をさらに高めていきます。既に、

1

アイテムあたり の在庫数を絞り込む一方で、より幅広い商品ラインアップを展 開することで、お客さまの商品選択の幅を広げ、商品購買のリ

ピート率を高める取り組みを図っています。今後はさらに綿密 な商品コントロールを行い、店頭在庫の回転率を高めていくと

ともに、店頭販売員の適切な配置により、

1

人当たりの生産性向 上を実現します。加えて、生産や物流の合理化、ビジネスイン

フラ改革に向けた取り組みも継続していく考えです。

 ピーチ・ジョン事業の再建については、今期より経営体制を 刷新し、これまでの戦略を抜本的に見直すことで、早期の営業

黒字化を実現します。組織体制の変更に加え、商品企画の見 直しなども図ることで、売上を回復させると同時に、確固たる利 益体質への変革を進めます。

 ルシアンでは、商品構成の中で売上の約半分をインナーウェ アが占める中、さらにその約

8

割を利益率が低い

OEM

商品が

占めています。そのため現在では、事業の付加価値を高めるべ く、大手チェーンストアとの共同商品企画やワコールのウイング ブランド事業との共同売場展開などの施策を講じています。生

産面では、低価格帯商品の生産ノウハウを生かし、ワコールの 小売事業やピーチ・ジョンとの協業、新ブランド投入など、さま

ざまなグループシナジーを追求しています。また海外において も、ワコールの中国事業を生産面で支える体制づくりを検討し ています。ワコールは現在、中国で高級品市場を中心にした商

品展開を図っていますが、中・低価格帯市場向けに新たなブ ランド投入も計画しており、ルシアンがその生産を担い、低コス トで安定的に供給できる生産体制が構築できると考えています。

 さらに中期経営計画において、グループの将来像として掲げ た「世界のワコール」を実現する上でもっとも重要な経営課題 が、海外事業の拡大です。ワコールグループが世界で大きな存

在感を示すべく韓国やタイ、台湾に相次いで合弁会社を設立 し、海外に進出を果たしたのは、

1970

年代初頭のことです。以

40

年が経過し、今では海外の事業会社は関連会社を含めて

30

社に及び、合算した現地売上高は

520

億円に達しています。

しかしながら、「世界のワコール」というには未だ道半ばです。

(13)

 なかでも米国や成長市場である中国での事業拡大を加速し ていきます。米国では、米国国内の事業拡大に加え、ここを拠

点に、カナダ、ブラジル、メキシコなど新たな国々への市場参 入も進めています。中国事業は依然として先行投資段階にあ

り、当面は積極的な宣伝広告活動と店舗網の拡大によりワコー ルブランドの認知度向上とシェア確保を目指します。当期連結 業績でも営業損失を計上しましたが、今期については利益面で

は、ブレークイーブンとなる見込みです。来期

(2012

4

月̶

2013

3

)

以降には、利益面でグループに貢献できるようにな

る計画です。

グループ総合力の発揮に向けて

2011

6

月に私は、株式会社ワコールの代表取締役社長を退

き、代表取締役会長に就任しました。そして新たに安原弘展が 代表取締役社長執行役員に就任し、業務執行の最高責任者と

して同社の指揮を執ることになりました。これまで、私は持株会 社ワコールホールディングスと事業会社ワコールの社長職を兼 任してきましたが、両社の役割の違いからその職を兼務するべ

きではないと以前から考えており、中期経営計画が進行中では ありますが、業績回復の道筋が付いてきた今が好機と考えまし

た。安原は、中国事業やワコールのものづくりに深く関わってき た豊富な経験を持ち、人格的にも社内外の信頼が厚いことから 同社のトップにふさわしい人物だと判断しています。新体制の

もと、私はこれまで以上に持株会社のトップとしてワコールグ ループの総合力を高めていくための役割を担っていきたいと考 えています。

  純 粋 持 株 会 社の 設 立 から既 に約

6

年 が 経 過し、ピーチ・ ジョンやルシアンといった新たに当社グループの一員となった

企業とワコールとの連携強化も喫緊の課題になっています。こう した課題に対応するため、「グループ戦略会議」を設置していま す。この会議は、各事業会社のトップが一つのテーブルを囲む

ことで、商品企画から生産までさまざまな問題・課題をグループ 全体で共有し、問題解決を一元的に進めていくことを目的とし ています。これにより、ワコールグループの総合力を高め、経営

判断のスピードアップも実現できます。将来的には海外の事業

会社も含めた会議の開催を考えています。

グループとして世界のワコールを目指して

「世の女性に美しくなって貰う事によって広く社会に寄与する」 というワコールの経営理念は、決して国内の女性だけでなく、世 界中の女性を対象としています。中期経営計画で掲げた「グ

ループとして世界のワコールを目指す」という目標は、まさにワ コールグループの商品が世界中の女性に受け入れられ、愛さ れることを願ってのものです。それは単に、ワコールの商品が

世界のマーケットで販売されることを目指すものではなく、ワ コールにしかできない高品質で付加価値の高いものづくりによ

り、女性の心を豊かにすることを目指すものです。

 商品に対する圧倒的な信頼感をベースに、世界中の女性から ワコールブランドの持つ真の価値が認められて初めて、「世界

のワコール」が実現すると考えています。さらに将来的には、現 在日本国内と海外の一部で推進している、ワコールならではの

ソーシャル・ビジネスを世界各地へと拡大したいと考えていま す。本業を通じて社会や女性のクオリティ・オブ・ライフに貢献 することも、ワコールの重要な社会的使命であると考えています。

 最後に、

2011

3

11

日に発生した東日本大震災で被災さ れた皆さまに、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早 い復興をお祈りしております。当社グループも、復興に向けて被

災された皆さまを全力で支援させていただく所存です。  また、株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも一層 のご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。

2011

8

(14)

業績低迷状況から早急に脱却し、今期の営業黒字化を実現 ピーチ・ジョンは、ヤング∼ヤングキャリア層を中心顧客に、通

信販売と店舗販売を核とした独自のビジネスモデルで急成長 を遂げてきた会社です。しかし残念ながら、ここ数年は商品面

や販売面で、マーケットの変化に適切に対応することができず、 業績が低迷状態にあります。当期も主力の国内事業において は、主力カタログ 「

PJ

」 における受注低迷に加えて、直営店の

売上減少にも歯止めがかかりませんでした。海外では、香港の 直営店

2

店舗は堅調に推移し、

2010

年には中国本土にも出店 したものの、国内事業の低迷が大きく影響しました。その結果、

当期のピーチ・ジョン事業の売上高は前期比

11.4%

減の

117

億 円に、また営業損益は、

17

72

百万円の無形固定資産の減損

損失計上を含め、

30

24

百万円の損失となりました。なお、こ の減損損失は、今期以降の

5

カ年について東日本大震災の影 響も加味した事業計画を作成し、ピーチ・ジョンの公正価格を

再評価した結果、計上されたものです。

 こうした状況を踏まえ、

2011

6

月に株式会社ピーチ・ジョン の代表取締役会長兼社長に就任しました。これまでは、持株会

社であるワコールホールディングスの役員の立場で同社事業 に関わってきましたが、今後は直接その経営を指揮することにな

ります。私の使命は、

2

期連続で営業損失を計上するという同 社の危機的な経営状況を打開し、収益基盤の回復とともに、再

度成長軌道を取り戻すことにあります。

 既に国内事業については、これまでの拡大成長路線を一旦

修正し、組織の適正規模化による収益構造の抜本的見直しを 図っています。事業所の集約をはじめ、特別希望退職の実施に よる人員削減がその柱で、これにより今期

2012

3

月期には営

業黒字を必達目標としています。

商品力の強化と海外事業の拡大を両輪に収益力の回復を

国内事業の約

66%

を占める通販事業が低迷している最大の 要因は、商品力の低下にあると考えています。現在のピーチ・

ジョンの商品ラインアップは、主要ターゲットとしている

20

代の 女性を引き付けるに十分な魅力を備えていないという反省が あります。先ずは商品を抜本的に見直し、ピーチ・ジョンブ

ランドの立て直しを図りたいと考えています。具体的には、同 社の創業者であり前社長の野口美佳が商品企画部門のトップ として引き続き現場で指揮を執りながら、若手デザイナーなど

(15)

投入しており、今後その成果は着実に表れてくるものと確信して います。

 国内事業の

32%

を占める直営店事業については、現在首都 圏を中心に

23

店舗

(2011

2

月末現在

)

を展開していますが、

今後

1

年で新たに

3

店舗オープンし、同時に不採算店

4

店舗を 閉鎖する予定です。今後は店舗ごとの採算性を厳しく査定し、 スクラップ

&

ビルドを実行することで収益力のある店舗網を構

築していきます。

 さらに、インターネット販売においても利便性の向上により売 上を拡大するため、ホームページを全面的に見直しました。こう

した一連の取り組みは、ピーチ・ジョンの復活に向けた第一歩で あり、今後着実な成果に結び付けていきたいと考えています。

 一方、海外においては香港の直営店

2

店舗に加え、当期は中 国本土進出として、上海に

5

店舗、北京に

2

店舗を出店し、堅調 に推移しています。今期も引き続き上海に

1

店舗、北京に

3

店舗

を新規出店する予定ですが、

1

店舗ごとの採算性を注視しなが ら実施していきます。中国においては、こうした店舗拡大に耐え うる事業インフラを早急に確立し、スピード感のある成長を実

現したいと考えています。ただし、ピーチ・ジョンのビジネスモ デルの基本は、カタログやインターネットを利用した通販事業

であり、これら直営店は、ピーチ・ジョンブランドの認知度向上 のためのアンテナショップと位置づけています。

 以上の通り、今後のピーチ・ジョン事業の立て直しにあたっ ては、収益構造変革による利益創出に加え、成長軌道への回帰

に向けた施策を国内外で積極的に推進していきます。ピーチ・ ジョンは、ヤング∼ヤングキャリアに人気のブランドとして、

20

代を中心とした若年層への顧客接点の拡大と、これまでのワ

コールグループにはないデザインテイストによる商品展開で海 外でも人気を集めるなど、グループの成長に欠かせない存在 です。これまでのピーチ・ジョンには、現在約

200

万人にも及ぶ

顧客基盤があります。同社を支えてくれているそうしたお客さま 一人ひとりの期待に応えるためにも、今まで以上に魅力ある商

品づくりに邁進し、ピーチ・ジョンブランドの復活を成し遂げた いと考えています。

ピーチ・ジョンブランドの復活を目指し、

組織のスリム化と、より魅力ある商品開発に

全力を尽くします。

取締役副社長

川中英男

(16)

さまざまな経営課題に積極果敢に取り組むことで、

次なる成長ステージへの発展を目指します。

2011

3

月期の業績と

2012

3

月期の見通し

ワコールグループの当期業績は、米国や中国事業の売上が前

期を上回り、また昨年から完全子会社となった株式会社ルシ アンの業績も通期で連結されたものの、中核事業会社である株 式会社ワコールの売上が前期を下回ったことで、連結売上高は

前期比

1.5%

増の

1,657

26

百万円になりました。

 一方、利益面では株式会社ワコールが構造改革によるコスト 削減や経費圧縮などで利益率の改善を図り、前期比

23.7%

増と

なる

56

20

百万円の営業利益を計上したものの、ピーチ・ ジョン事業が無形固定資産の減損損失を計上するなど

30

24

百万円の営業損失となり、連結営業利益は前期比

11.7%

42

55

百万円になりました。増益とはいうものの、ピーチ・ ジョン事業が連結業績に大きく影響を与える形となり、中期経営

計画で掲げている目標に対しても、満足できる利益水準にある とは考えていません。

 今期

(2011

4

月̶

2012

3

)

については、東日本大震災の

影響や景気減速懸念の強い中、経営環境は厳しい状況が続くと予 想されますが、ワコールグループとしては、中期経営計画の達成

に向け、真に価値のある商品を継続的に展開していくことで売上 規模を拡大していく考えです。なお、業績見通しとしては、売上高は 当期比

0.8%

増の

1,670

億円、営業利益は同

52.8%

増の

65

億円、

当社株主に帰属する当期純利益は同

53.0%

増の

40

億円を見込ん でいます。主要為替換算レートは、米ドルが

82

円、中国元が

13

を前提としています。営業利益の主な増益要因として、株式会社 ピーチ・ジョンの減損損失の影響分約

18

億円がなくなることや収 益回復の他、構造改革による収益改善で約

6

億円の増加を見込む

ことで、合計約

40

億円の押し上げを計画しています。

株主の皆さまへの還元について

株主の皆さまへの利益還元につきましては、収益力向上のため の積極的な投資による事業価値の向上を図りながら、

1

株当た

り利益の増加を図るとともに、当社グループの連結業績を勘案 しつつ安定的な配当を実施することを基本方針にしています。 自己株式の取得も適宜行い、資本効率の向上と株主さまへの

還元を図っていきます。自己株式の取得は、

2001

年以来、継続 して実施し、当期は約

60

万株を取得し、累計取得数は約

2,200

万株となっています。

 なお、当期の配当につきましては当初の予定通り、

1

株当たり

20

円とさせていただきました。これにより当 期 の 配 当 性 向 は

107.9%

となっています。また、今期の配当につきましては

1

株当

たり

20

円を予定しています。

常務取締役 グループ管理統括担当兼経営企画部長

(17)

成長拡大に向けた投資の基本戦略

当社グループの財務戦略の基本は、強固な財務基盤と潤沢な

キャッシュ・フローをベースに、機動的な資本政策・投資戦略を推 進していくことにあります。内部留保金につきましては、事業価値向 上の観点から、小売事業による新しい売場開発、新規顧客との接点

開発、海外事業の拡大に向けた投資に活用します。海外につい ては、現地企業との協業や

M&A

を選択肢に入れながら、最善の

策を講じていく方針です。

 加えて、新規事業への参入や業務・資本提携といった新た な事業投資、ピーチ・ジョン、ルシアンを傘下に収めたような

M&A

については、今後も優良な案件があれば検討を加えてい

きます。しかし当面は、新たな案件に積極的に投資をすることよ りも、これら

2

つの事業会社をワコールグループの中でしっかり

育成していくことを優先に考えています。このように中・長期的 な経営計画に則り、将来に向けて持続的成長を実現していくた

めに必要な投資は、今後も積極的に行います。

次世代を見据えた人材育成を成長戦略の要に

人材は、当グループにとって最も重要な経営資源の一つです。 そのため、従業員との信頼関係を構築し、生き生きとやりがいを もって働ける職場環境づくりや人材育成に向けた仕組みづくり

に 努 めています。 株 式 会 社ワコール では、数 多くの 女 性 が ビューティーアドバイザーとして活躍していますが、管理職層に

占める女性の割合は

5%

弱程度と低く、今後は女性管理職の育 成を進めます。そのため、会社の発展に寄与する自律型人材の 育成に向けて、職歴や役職に応じたさまざまな教育・研修プロ

グラムを用意し、意欲と能力のある女性従業員のキャリアアッ プを支援しています。

 また、海外事業の拡大に伴って、グローバルに活躍できる人材 の育成も急務になっています。加えて、海外拠点では現地スタッ フを数多く採用していますが、将来的にはマネジメントに携わるス

タッフの数を増やしていく必要もあります。

 さらに、ワコールグループ入りしたピーチ・ジョンやルシアン においても、グループ横断的な広い視野で経営に参画できる、

マネジメント人材の育成が必要と考えています。こうした次世代 を見据えた人材育成で、ワコールの成長基盤をさらに強固なも

(18)

取締役

安原弘展

(株式会社ワコール 代表取締役社長執行役員)

収益拡大に向けた構造改革を継続しつつ、

国内インナーウェア市場におけるワコールの地位を

さらに強固なものにします。

ワコール事業の収益力回復に向け、構造改革を継続

2011

4

月より、株式会社ワコールの社長に就任するとともに、

同年

6

29

日に開催された株主総会において、株式会社ワコー ルホールディングスの取締役にも就任しております。

1975

年の

入社以来、私はワコールのモノづくりの根幹に深く関わりながら、 インナーウェア事業においてさまざまな経験をしてきました。  また、

1997

年には北京ワコール

(

現:中国ワコール

)

の総経理に

着任し、中国事業にも携わり、この

1

年については、ワコールブラン ドの責任者として、構造改革の推進に鋭意取り組んできました。  この構造改革では、当社の収益基盤である国内卸売事業の

立て直しが急務でした。特に、主力の百貨店チャネルの収益 改善にあたっては、単に人員削減や経費カットにより一時的な

利益確保を追求するのではなく、環境変化に柔軟に対応できる 構造への変革を遂げることで、安定して利益を出し続けることの できる体質づくりを目指しました。具体的には、店頭での在庫

回転率の向上や、従業員の生産性向上に向けた施策を展開し ました。この結果、国内ワコール事業の業績は、売上高が前年 比

2.7%

減と伸び悩む中で、営業利益は同

23.7%

増と利益率を

大きく改善させることができました。今後も収益力の回復に向 け、一連の構造改革は継続していく方針です。

成長事業領域の強化でワコールの収益拡大を加速

国内ワコール事業では、卸売事業に次ぐ収益の柱として、小売

事業の強化・拡大に注力しています。旧

SPA(

製造小売

)

事業 部を再編し、新たに設立した小売事業部では、お客さまや流通

の変化に対応できる業態配備と商品展開を行うため、ボリュー ムゾーンの商品強化と戦略的なエリアコントロールを行いま す。中でも

20

代女性を中心ターゲットに、国内

56

店舗

(2011

3

月末現在

)

を展開する直営店「アンフィ」は、値ごろ感のあるブ

ラジャーが好調で、着実な成長を遂げています。旧

SPA

事業部 の売上高は、当期

75

億円でしたが、

2012

3

月期に小売事業

部として

92

億円を目標としています。

 スポーツコンディショニングウェア「

CW-X

」を中心に展開す

るウエルネス事業も、期待が持てる分野です。

1991

年の発売か ら

20

周年を迎える「

CW-X

」は、ワコール独自の人間工学に基 づいて開発された機能性商品で、さまざまな分野で活躍するア

スリートから高い評価を得ています。市場における認知度の向 上や積極的な販売促進活動が奏功し、近年順調に売上を拡大 しています。さらに、働く女性向けの機能性ビジネスパンプス「サ

(19)

略歴

1975.3 株式会社ワコール入社 1996.9 広東ワコール()副総経理 1997.4 北京ワコール()総経理

2005.4 執行役員 ウイングブランド事業本部長 2006.6 ()ワコール取締役 常務執行役員 同本部長 2008.4 ()ワコール取締役 専務執行役員 同本部長

2010.4 ()ワコール取締役 専務執行役員 ワコールブランド事業本部長 2011.4 ()ワコール代表取締役 社長執行役員

の売上高を、

2012

3

月期には

98

億円に拡大する計画です。  メンズインナー事業については、近年の成長を牽引してきた

「クロスウォーカー」の売上が一巡し、横ばい状況にあります。 しかし「クロスウォーカー」の市場プレゼンスは高く、取り扱い

店舗数も増加していることから、商品展開の見直しを図ることで 再成長は十分可能です。今後はインターネット販売の強化や、 シニア層をターゲットとした新ブランド展開、さらにはスポーツ

用途の新商品投入などにより、当期

33

億円の売上高を、

2012

3

月期には

38

億円まで拡大する計画です。

 一方、海外ワコール事業では、米国はブランド育成強化と米

国を拠点とした新市場への進出が重点ポイントとなります。中 国は、新規出店の継続的な拡大と価格戦略の強化を行います。

さらに、新興国、新規市場へも積極的な投資を実施していきます。

国内卸売事業でワコールの圧倒的な地位確立を目指す

ワコールホールディングスの中核事業会社である株式会社ワ コールのトップに就任した私の使命は、中期経営計画を確実に 達成することです。当社グループの収益基盤である女性用イン

ナーウェアの国内卸売事業は、小売業界の構造変革や少子高齢 化の影響により、市場の拡大は見込めない状況にあります。

 しかしワコールは、これまで長きにわたって百貨店チャネルを 中心に強固なブランドイメージを醸成しており、さらなるシェア拡

大は可能であると思っています。構造改革の推進により、収益性 は改善していますが、力強い利益成長を実現するには、トップラ

インの拡大も同時に取り組んでいく必要があると考えています。  そのためには、お客さまにとって真に価値ある商品を継続的 に提供し、ワコールグループならではの付加価値をもった商品

の開発を強化します。当期は、人間科学研究所でのエイジング

(

加齢による体型変化

)

の研究成果を商品展開に活用し、お客

さまにインナーウェアの価値やライフスタイルにおける位置づ

けの再定義を提案しました。これは女性の関心を引き付け、ご 来店客数やフィッティングをされるお客さまが増加するなど、大

きな効果を上げています。

 このように小売業界全体が厳しい環境の中にあっても、競争 に打ち勝ち、成長を持続していく道はいくらでも残されていると考

えています。長年にわたり現場で仕事をしてきた経験を生かし、新 たなチャンスを見いだしていくことが私の役割です。ワコールには、 その潜在能力があると信じています。国内卸売事業をさまざまな

角度から検証し直し、新たな可能性にチャレンジすることで、ワコー ルブランドの市場地位をより圧倒的なものにしていく決意です。

収益拡大に向けた構造改革を継続しつつ、

国内インナーウェア市場におけるワコールの地位を

(20)

ワコールグループの成長を牽引する力となるよう、

よりスピード感をもって海外事業を推進していきます。

取締役

山本忠司

(海外事業担当)

海外事業をワコールグループ成長の牽引役に

海外事業の強化は、当社グループが中・長期的な成長を実現して

いく上で、重要な経営課題の一つです。マーケットの拡大が期待 できない国内事業では、より強固な収益基盤の構築に主眼があり ますが、海外事業においては、スピード感を持って成長市場での

事業基盤を強化・拡大することが基本方針となっています。  現在ワコールグループは、世界

40

カ国以上で商品を展開し、 関連会社を含む海外市場での売上高

*

は、当期約

520

億円に達

しています。なかでも米国では百貨店を中心に高いプレゼンス を誇り、当期の現地売上高は約

102

億円

(1.2

US

ドル

)

を超え

ています。中国での売上高も現地通貨ベースで当期は

30%

以 上の伸びを示し、約

51

億円

(4

億元

)

を記録しました。この他、韓 国やタイ、台湾、インドネシア、ベトナム、フィリピンなどでも、ワ

コールブランドはトップブランドとしての地位を確立し、これら 東南アジア地域では

300

億円を超える販売規模となっています。  当社グループは、この海外市場での売上高を、現中期経営

計画中に

700

億円程度まで拡大する考えです。今後の成長戦 略としては、主力の米国と中国での事業拡大を核に、新市場へ

の参入を図ります。具体的には米国子会社を拠点に、カナダ やブラジル、メキシコへ展開を拡大しつつ、欧州では、ドイツ、 ロシアへの進出も視野に入れています。一方、東南アジア地域

では、既進出国でのブランドロイヤリティの向上など、持続的な 成長と安定的な収益確保に向けた取り組みを強化していく方

針です。インドについては、中高級品市場がまだ小さく、

2013

年に代理店を通じた販売を検討中です。

 なお、海外事業の連結における当期業績については、売上高

が前期比

6.1%

増の

200

52

百万円、営業利益が同

0.7%

減の

13

21

百万円になりました。売上高は、現地通貨ベースでは総じ て堅調だったものの、円高による為替換算の影響を受けました。

利益面では、米国事業の原価低減効果で

20%

の伸びを記録した ものの、中国事業の新規出店費用やプロモーション費用の増加

など先行投資費用が影響し、利益貢献に到りませんでした。

* 関連会社の売上高も合算しており、連結ベースの海外売上高とは異なります。

中国事業と米国事業を核に海外事業を拡大

今後も安定的な経済成長が期待できる中国は、ワコールの海 外戦略においても最優先で取り組むべき市場です。現在、中国

においてワコールは、幅広い顧客層に対応するため、主力の「ワ コール」ブランドに加え、若年層向けブランド「アンフィ」、高付

(21)

 店舗展開については、沿岸部から内陸部への進出を強化し ています。ワコール商品は百貨店、専門店、代理商、直営店の

4

つのチャネルで販売されており、合わせて約

650

の売場があり ます。当期末時点で百貨店は約

444

店舗で展開し、

1

年後には 約

490

店舗に拡大する計画です。代理商は、現在の約

120

舗を

1

年後には約

160

店舗に増加する計画で、

4

つのチャネル 全体では約

730

の売場まで拡大する計画です。

 さらに、店頭における販売力を強化するため、販売員の教育な

ど人材育成にも積極的に取り組んでいく方針です。売場の急拡 大により、人材の育成が不十分との反省も踏まえ、今後はこうした

事態による販売の機会ロスがないよう最善を尽くしていきます。  商品展開面では、現地に設立した「中国人間科学研究所」を 活用し、より中国の女性にマッチした商品の開発を強化します。

広大な中国では、地域によって女性の体型にも違いがあり、そ れぞれの地域特性を考慮した、きめの細かい商品開発が重要 になっています。さらに、これまで強みとしてきた高級品市場だ

けではなく、中価格帯のボリュームゾーンも開拓するため、子会 社のルシアンと協業して、新たなブランド投入も計画しています。

この他、顧客接点の拡大に向けた施策として、外部のショッピン グサイトを活用したインターネット販売を行っていますが、今後 は自社の販売サイトを立ち上げ、移行していく計画です。

 こうした一連の施策により、今期

2012

3

月期の中国ワコー ルの業績は、売上高は

49%

増の

78

億円

(6

2,000

万元

)

、営業

利益はブレークイーブンを計画しています。

 海外事業で、最大規模の米国事業においては、収益性の確保 と、一層の成長を目指しています。主力のワコールブランドは、

米国市場で確固たる地位を確立し、米国ワコールの売上の

90%

以上を占めています。引き続き、顧客のブランドロイヤリ

ティの向上に向けた商品開発を強化することで、売上拡大を目

指 します。また、

2009

年 から 展 開 している 自 社 ブ ラ ン ド 「

b.tempt d by Wacoal(

ビーテンプティッドバイワコール

)

も順調に推移しています。機能性を重視したワコールブランド とは異なり、セクシー

&

ファッショナブルをコンセプトにした 「

b.tempt d

」は、現在の売上規模は小さいものの、今後の米国

事業の収益拡大をリードする存在になることが期待されていま す。さらに

2010

8

月には、自社のインターネット販売サイトの 強化を目的に、子会社の

Wacoal Direct

を立ち上げています。

 今期

2012

3

月期のワコールインターナショナル

(

米国

)

の 業績は、売上高は

2%

増の

105

億円

(1

3,000

US

ドル

)

、営業

(22)

女性共感企業ワコールのビジネスプロセス

女性従業員の割合

世界中の店頭販売員数 世界中の工場拠点数 ブラジャーの全世界年間販売枚数

39,000,000

%

Research and

Development

Production

Technology

(23)

女性のからだの計測データ

(

日本国内

)

事業展開している国数

世界中で展開して いる売場数

セミオーダーのブラジャーのサイズパターン数

Consultative

Sales

Supporting

Women

(24)

研究開発

̶ものづくりの原点

研究開発は、女性共感企業を目指す私たちのものづくりの原 点です。その中で、ワコール人間科学研究所は、ワコールグ ループ独自の強みともいえる存在であり、その使命は、一人ひ とりの女性のからだを科学し、それを技術に応用し、女性の 「美しくありたい」に応えていくことです。

3,900万枚のブラジャー

ワコール グループ が 日 本と海 外 で、

1

年 間 に 販 売 するブラ ジャーは

3,900

万枚にも達し、さまざまな国々に加えて年齢層も 非常に幅広いお客さまにご利用いただいていることから、女性 に対するワコールの影響力は大きいといえます。一口にブラ ジャーといっても、年齢や体型の違いにより、ジャストフィットす るブラジャーも異なってきます。同じサイズであっても、年代に よって美しく見せるためのポイントも異なり、間違ったサイズの ブラジャーは、機能が発揮されないだけでなく、からだに負担 をかけてしまう場合があります。

 女性共感企業を目指すワコールの出発点は、こうした女性の 一人ひとりの体型に合ったブラジャーを開発し、女性の「美しくあ

りたい」に応えていくことにあります。そうしたワコールならではの、 ものづくりの中核を担うのが「ワコール人間科学研究所」です。

ワコール人間科学研究所

̶

4

万人の女性のからだを科学する

ワコールが展開するすべての商品に関する研究開発は、ワコー ル人間科学研究所で行われ、それらの商品情報は研究所から 発信されています。人間科学研究所の最大の特長は、

1964

年 の発足以来、

4

歳から

69

歳までの約

1,000

人の女性の人体計 測を毎年行い、これまでに延べ

40,000

人以上のデータを収集 してきたことです。世界共通の人体計測法

(

マルチン式計測法

)

を採用し、

1

人の女性から

158

カ所の測定をしています。なお、

1

人の女性の長期的な計測についても研究しており、人体計測当 初

20

歳だった女性は、現在

65

歳になっています。

2010

4

月には、日本人女性

40,000

人の

45

年間に及ぶ データの集大成として、女性の加齢による体型変化の事実と美 の法則を「エイジング」というテーマで研究発表しました。ワ コールのエイジングという考え方は、年を重ねていく女性に向

778 815 768

766

714

11 10 09 08 07

研究開発費の推移 百万円

(25)

けての応援歌です。人間科学研究所では、エイジングによる研 究成果を活用し、変化するからだの情報を正しく知り、自分のか らだに合ったインナーウェアを身につけるということがいかに 大切かをお客さまに伝えていきたいと考えています。

 現在、人間科学研究所は

33

(

うち

22

名が女性社員

)

からな り、

3

カ年毎に研究計画を策定しています。年

2

回、研究開発会 議を開催し、商品開発担当者に対して研究内容を発表します。 そこで提案された研究内容は、具体的に商品化され、ウエルネ スのスポーツブラなどはその一例です。全国店舗から寄せら れるお客さまの声も、商品開発に生かす全社システム「スカッ シュ」を通じて、人間科学研究所にも伝えられ、お客さまの意見 を中心とした研究開発を進めています。

中国人女性のからだを科学

̶ワコール 中国人間科学研究所

2002

年には、ワコール中国人間科学研究所を上海に設立しま した。設立以降、東北地方から華南地方における中国人女性 の人体計測を行い、現在では、それらのデータをもとに、中国 人女性にフィットする商品を提案しています。

7

名からなる研究員はすべて中国人女性です。ワコールで は、現地女性研究員が中国人女性のからだを計測し、その美し さを判断できることを一番大事にしています。現地研究員のこ れまでの計測を通じ、日本サイズのインナーウェアがフィットす る中国人女性と、中国人女性特有の体型を持つ方の

2

タイプに 分かれることがわかりました。これにより、中国人女性全体に向 けて、よりフィットした商品開発が可能になりました。また、中国 では、日本人とは異なり、まるい形のバストが好まれるということ も研究員の調査を通じてわかり、現地に嗜好にあったインナー

ウェアを提供できるような取り組みを始めています。

乳がん罹患者のQOLを向上

̶ 医療機関と企業連携の新しい形態を模索

ワコール人間科学研究所では、

2010

1

月から、岡山大学病 院の乳がん治療・再建センターと乳房再建後のインナーウェア の有用性と安全性についての共同研究を行っています。日本 の乳がん罹患者数は約

5

万人に達し、乳がんの進行や症状に よっては、乳房の全摘手術を受ける女性も少なくありません。治 療技術の進歩により、乳房の再建手術を行う女性の数は増えて いますが、再建手術後の乳房は形が変化しやすく、傷痕や痛 み、左右の形の差異などの影響で手術前と同じ下着が着用で きないなど、下着選択に悩みを抱える多数の女性がいます。  この共同研究は、岡山大学病院の看護師の方が、乳房再建 後の下着のご相談のためにワコールの「デューブルベ」の店舗 にご来店されたのが契機となってスタートしたものです。

2,880

通りのサイズ展開が可能なセミオーダー下着「デューブルベ」 は、乳房の形に合わせてオーダーできる下着のため、再建した 乳房をととのえる可能性がありますが、当時のワコールには、十 分な乳がんの専門知識がありませんでした。そこで、乳がんを はじめ、乳房の病気のケアを目的とする「ブレストケア活動」を 推進する企業の役割として、岡山大学病院の乳がん治療・再建 センター内にカウンセリング室を設置、同大学病院との共同研 究により、乳房再建者の

QOL(Quality of Life

=生活の質

)

向 上を目指しています。

(26)

ワコールの製品は心地よく身につけていただくことはもちろん、 見 ているだけでも心 が 美しくなる存 在 でなければなりません。 お客さまから喜んでいただき、信頼いただくためにも、厳しく詳 細な基準のもとでものづくりを行う。お客さまの満足をカタチ にすることが、ワコールの品質へのこだわりです。

美しさを構成する40以上のパーツ

1

枚のブラジャーは、実に

40

以上ものパーツから構成され、さ らに

1

つのパーツは、約

25

種類の素材・部材から作られていま す。それらのパーツをつなぎ合わせることで、はじめて

1

枚のブ ラジャーが作られます。ブラジャーの生産プロセスには、「原 材料」の調達から、「延反」・「裁断」・「縫製」・「検品」・「出荷」 など、さまざまな工程があります。この生産プロセスの中には、 裁断や縫製におけるミシンの調整などの熟練した生産技術を はじめ、安全性・品質のさまざまなチェックなど、ワコールなら ではの蓄積されたノウハウが結集されています。それぞれのプ ロセスでは、数々の品質検査があり、最終検査にいたるすべて の検査をクリアした完成品だけが、ワコールの製品としてお客

さまのもとに届けられます。こうしたワコールが長年にわたって 培ってきた生産技術に加え、徹底的な検査工程がワコールの品 質を支えています。世の女性の こころ と からだ の美しさを 支えたいという想いがあるからこそ、ものづくりに妥協を許さな いワコールの姿勢があります。

150項目以上のテスト・チェック

̶ワコール品質を支える量産前の検査

インナーウェアの高い品質を維持するため、ワコールでは

1

つ の商品に対して、本格的な生産に入る前に、延べ

150

項目以上 のテスト・チェックを行っています。

1

つの製品は、企画されてか ら生産に入るまでに、材料検討・機能評価

(

着用・実験・耐 久

)

・試作という段階を踏みますが、この間に構成するパーツ や 半 製 品・ 完 成 品 について、機 能 別 特 性 に応じた テスト・ チェックを行います。

 お客さまが商品に求める品質を「安全性・耐久性・取り扱 い性・着用性・外観性」など、多様な側面に徹底的なテスト・ チェックを実施することで、高めています。

生産技術

̶お客さまの満足をカタチに

原材料の用意 ブラジャーの生産プロセス

延反 裁断 縫製 検品 出荷

(27)

約20

工程、

1チーム20人で約25分

̶ 生産品質を支える高度な縫製技術

ブラジャーの生産工程は、「資材」・「延反」・「組み合わせ」・「縫 製」・「検査」など、分業化がなされています。特に縫製は、

40

以上ものさまざまな形の小さなパーツを組み合わせながら、手 作業で行います。

1

枚のブラジャーにつき約

20

工程、これを

1

チーム

20

人で約

25

分かけて作っていきます。一つひとつの工 程では、非常に繊細さが要求され、

1

ミリの狂いもなく美しいフォ ルムに縫い合わせるためには、熟練した技術が必要とされます。  なかでも難しいとされているのが、ブラジャーのまるみをつく る作業です。縫い目の数が

1

つ違ってしまうだけでも、からだの ラインに沿った快適なつけごこちが実現できなくなるため、ワ コールでは「縫製指令書」という

1

枚の用紙を縫製工程の手順 書として使用しています。これは、縫製に使用する糸、針、縫い代 や重ね糸の幅、針目の大きさなど、縫製の要領を細かく定めた ものです。こうした隅々まで細かく定められた縫製要項に加え て、職人技ともいえる熟練した縫製技術を身に付けた技術者が 微妙な手加減で縫製を行っていきます。このように、長年にわ たって築き上げてきたノウハウに加え、熟練の技術を身に付け た優秀な人材がワコールの生産技術を支えています。

25項目に及ぶ最終検査

̶ 品質維持に向けた取り組み

仕上がった製品に対するワコールの最終検査は、ブラジャー で

25

項目にも及び、縫い目の数が多すぎないか、規定通りに縫 われているかなど、細かい部分まで、人の目で隈なくチェックして いきます。こうした厳しい検査を通過したものだけが、ワコール の製品として認められます。

 なかでも注意しているのが、縫製工程で発生する針折れの問 題です。繊細な縫製、特に異なる生地を縫い合わせる時や金 属部品に針が当たった時など、まれに針が欠けてしまうことが あります。縫製中に針が欠けた場合には、周囲の全作業を中断 し、針の断片を徹底的に回収します。集められた断片は、「折 れ針確認器」で

1

ミリの断片も見落とさないよう、細心のチェック が行われ、さらに欠けた針同士の断面を合わせて、元通り完全 な形に復元するようにしています。こうした針折れの飛散防止に は、ミシンにプラスチック製の「折れ針飛散防止ガード」が取り 付けられており、さらに出荷時には金属探知器でも検査するな ど、徹底した品質管理を行っています。

世界のどこでも同じものづくり

̶

Made in Wacoal

これらの熟練した生産技術やノウハウは、日本から海外の生産 工場へも広がっています。統一された厳しい品質基準のもとで、 ワコールの製品は、世界中で、同じ材料、動作、技術、検査を徹 底しています。例えば、中国のワコールの工場では、

1

つの製品 を作るときに生地、レース、縫い糸に至るまで日本と同じ素材 が使われています。それだけでなく、製品を縫うときの手順や手 さばき、縫い目の数、ミシンの設定まで日本と同様の ワコール 品質基準 が採用されています。「一歩上の品質を目指し、付加 価値をつける生産を行う」。それが

Made in Wacoal

の考え方 です。世界中の女性の満足をカタチにするために、ワコール は厳しい品質基準のものづくりを目指しています。

(28)

ワコールブランドの商品は、コンサルティングによる販売を原 点にしています。一人ひとりのお客さまの声に耳を傾け、お客 さまのからだと心にジャストフィットするインナーウェアを提供 することを 使 命 としています。その 役 割 を 担 うのが「 ビュー ティーアドバイザー

(BA)

」と呼ばれるワコールの女性販売員 です。

ビューティーアドバイザーによる接客品質

女性のバストは、年齢を重ねるごとに、サイズの変化だけでな く、やわらかさや形も変わってきます。このため、美しいバストラ インを保つためには、サイズだけでなく、バストの形ややわら かさまで配慮したフィッティングがとても重要になってきます。  また、サイズが変わらなくても加齢に応じた体型変化にも配 慮する必要があります。ビューティーアドバイザーはお客さま一 人ひとりの声に誠心誠意応え、最善を尽くすという「個客専心」 の想いを持って、お客さまのからだとこころにジャストフィットし たインナーウェア選びをサポートしています。「女性共感企業」 を目指すワコールは、お客さまと直結するビューティーアドバイ ザーの高度な接客品質によって支えられているといえます。

インナーウェア選びのスペシャリスト

̶ビューティーアドバイザーの聴く力

ワコールのビューティーアドバイザーは全体で約

3,300

*

お り、お得意先である全国の百貨店・専門店などの下着売場で 数人のチームを組みながら、お客さまに対してコンサルティン グ によるイン ナーウェアの 販 売を行っています。ワコール の 「ビューティーアドバイザー」とは、採寸・試着などでお客さまに ジャストフィットしたインナーウェアをアドバイスし、提供できる インナーウェアのプロフェッショナルです。ビューティーアドバ イザーは厳しいトレーニングを受け、社内のボディフィット審査 や

(

)

日本ボディファッション協会

(NBF)

の認定試験に合格 し、採寸技術はもちろん、商品の素材特性に関する知識も身に 付けて店頭業務についています。何よりもお客さまの体型

(

バス トの形

)

をととのえる技術を有していることが特徴です。

 さらにビューティーアドバイザーに求められるのは、お客さま の声を聴く力です。来店されたお客さまが自身の要望や気持 ちをすべて話してくださるとは限りません。むしろ、そういうお客 さまは少数です。そこで大切になってくるのが、接客時に、お客 さまのご要望に耳を傾けるということです。そうしたビューティー

(29)

アドバイザーの姿勢があって、お客さまは初めて安心してアドバ イスに耳を傾けていただけます。ワコールでは、こうした接客品 質向上を目指したトレーニングを入社当初から実施しています。

* 2011年3月末現在、株式会社ワコールに在籍する全社員の70%

お客さまの声をフィードバック

̶ビューティーアドバイザーの伝える力

お客さまからの声は、「愛される商品を作る」ことを経営の基本 方針に掲げるワコールにとっては宝の山であるといえます。全 国のビューティーアドバイザーは、現場の最前線に立って、お 客さまから寄せられるさまざまなご要望やご批判を日々受け止 めています。ビューティーアドバイザーは、こうしたお客さまか らの生の声を社内にフィードバックするという重要な役割も担っ ています。ワコールでは

10

数年前より「

BA(

ビューティーアドバ イザー

)

検討会」をスタートさせ、店頭に集まるお客さまからの 声を開発担当者とビューティーアドバイザーが一緒に検討し、 商品の開発に反映させています。

高まるビューティーアドバイザーの存在感

̶ビューティーアドバイザーの果たすべき役割

ワコールでは、

2010

4

月にワコール人間科学研究所が「か らだのエイジング」の事実とからだに合ったブラジャーの重要 性を発表しました。

2011

4

月には「からだと下着に関する

1

万 人白書」を発表し、日本人のからだと下着に関する意識や実態 を明らかにしました。それによると、ブラジャーに不具合を感じ ている人が約

85

%存在している一方で、ブラジャー購入前に バストの採寸・試着を実施する人は全体の

13.8

%にとどまって いることが分かりました。

参照

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ⅴ)行使することにより又は当社に取得されることにより、普通株式1株当たりの新株予約権の払

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